なからなLife

geekに憧れと敬意を抱きながら、SE、ITコンサル、商品企画、事業企画、管理会計、総務・情シス、再び受託でDB屋さんと流浪する人のブログです。

若者はなぜ3年で辞めるのか

ポイント3点
・若者のやる気を奪っているのは、昭和的価値観に基づく「一本のレール」式人事である。
・成果主義の負の面よりも、年功序列自体が破綻したことが、閉塞感の原点になっている。
・年功序列は、レールから外れた時点で再挑戦する機会がまったくないため、むしろ「格差」の温床となる。


就職氷河期以降の「若者」は、明確なキャリアプランと意欲を示すことを求められ、
その厳しい選考を通過したものだけが正社員の地位を確保できた。
が、配属されてみれば、「主体性など邪魔、都合よく働いてくれればそれでいい」
という先輩・上司の下での、昭和的価値観を引きづったの単純作業型下積みが待っている。


そりゃやめるわな。


が、この本の中身自体は、主題よりも副題に関する言及が中心。
いまどきの、「タイトル売り」の典型かもね。
良書だと思うので、こうした本が1人でも多くの人の目に触れるように
インパクトのあるタイトルで売り出されることは悪くないと思う。


自分は就職活動にあたって、ITの世界を比較的明確な意思を持って目指したので、
「入った後の仕事のイメージがまったくわかない」という会社は、
まったく目にもくれない就職活動だったことを覚えています。
IT業界の仕事って、すごくわかりやすかったから、
「総合職」って形の募集しているところ、ぜんぜんイメージ沸かなかった。
# 某巨大通信会社も、いまだにあんなに人数抱えて何の仕事があるのか理解できない。


わかりやすい業種、職種のはずだが、
なにやっているかわからない社員はどこにでもいますね。



はてな内での紹介/他のエントリでの紹介はこちらで。
若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)