なからなLife

geekに憧れと敬意を抱きながら、SE、ITコンサル、商品企画、事業企画、管理会計、総務・情シス、再び受託でDB屋さんと流浪する人のブログです。

すごいのは、ライブラリそのものじゃなくて、配布方法

Google人気JavaScriptライブラリ配布開始、ネット全体でキャッシュ効果 | マイナビニュース


Googleが、AJAX関連の機能拡張を提供するJavaScriptのライブラリを配布する、というニュース。


JavaScriptライブラリはいろいろなところが配布しているし、
この手の技術は惜しげなく公開してくれるのがGoogleなので、
いまさら驚くことはない。


私の目を引いたのは、配布方法のほう。

JavaScriptライブラリを活用するタイプのWebアプリケーションは数多くある。結果として、何度も似たようなJavaScriptライブラリをダウンロードしていることになり、このままいけば今後ライブラリ自体のサイズの巨大化や多くのサービスの登場でライブラリダウンロード総量は増加することになる。

そう。この問題提起は、O'Reillyの「ハイパフォーマンスWebサイト」が問題にしているテーマだ。
そして、この問題に対するGoogleの答えは

The AJAX Libraries APIはこれを解決することを目指している。主な特徴は次のとおり。

  • Google CDNを活用したファイルの配布
  • 対応していればGzip圧縮転送を有効にする
  • ダウンロードするファイルは可能なかぎり最小化されたものとなる
  • キャッシュが有効になるように工夫されており、一度どこかでダウンロードしてあればキャッシュが使えるため不要なダウンロードしなくなる
  • バージョン番号にワイルドカードが指定できるため自動的にマイナーアップデートを実施できる

うわー。5つとも、「パフォーマンス〜」が唱える解決方法とまったく同じ。


ちなみに、「パフォーマンス〜」の著者は、米Yahooのパフォーマンスの責任者。
そして、この本は、id:dankogai
404 Blog Not Found:ついに書籍化&邦訳登場 - 書評 - ハイパフォーマンスWebサイト
で絶賛している本でもあります。
あらためて、この本の価値を実感するNewsでした。

ハイパフォーマンスWebサイト ―高速サイトを実現する14のルール

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