なからなLife

geekに憧れと敬意を抱きながら、SE、ITコンサル、商品企画、事業企画、管理会計、総務・情シス、再び受託でDB屋さんと流浪する人のブログです。

他人を変えるのは難しい、自分を変えるのは簡単

っていうけれど、自分を変える、自分の考え方を変えるって、他人を変えるのと同じくらいにすごく難しいことだと思う。
 
 
逆説的なアプローチになるけど、そんなに簡単に自分を変えられるなら、自己啓発の本やセミナーは、ここまで隆盛していないんじゃないか。
 
こうまで絶えず自己啓発ビジネスのニーズがあるということは、それが難しくて、それをどうにかしたいと思い悩む人が多いからではないか。
 
そして、それらを通じて変わることができた事例も多いのは、それらの著者が読者を、講師が受講者を、という、他人を変えたことの証左ではないのか。
 
 
「服従の真理」なんかにもある通り、自分を変えようとしていないにもかかわらず、外的要因に影響され、価値判断が変わるという実証実験もかなりある。
 
 
自分を変える、って、そんな軽々しい話じゃない。
 
 
酷いのは、このセリフ「他人を変えるのは難しい、自分を変えるのは簡単」という言葉に続けて「だからお前自身が変われ」っていう言葉が明に暗に示されるケース。
 
「他人を変えるのは難しい」って言ったその口で、「お前=他人」を変えよう、っていう、なんという光速ブーメラン。
「お前」の側に立って寄り添った立場のつもりで言ってるから、まずこの矛盾に自覚できない。
 
 
そしてそんなモヤモヤを抱えた人が、自分を変える方法を求めて、今日もさまよい、自己啓発に精を出していたりする。
 
 
まあ、難しいこと考えずに、色々なものに触れて、何かをきっかけに感化されたら、結果として変わっている、という程度のものだと思うよ。
 
そのきっかけを掴むまで、大いに悩めばいいじゃん。
 
 
それ以上のものだったら、むしろ洗脳されたか、って疑ってしまうのは卑屈すぎるかな。
 
 
過去に読んだ「服従の心理」「嫌われる覚悟ほんとうの嫌われない技術」と、話題になってるけどまだ読んでない「嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え」を眺めながら。
 

 

服従の心理

服従の心理

 

 

 

嫌われる覚悟~ほんとうの嫌われない技術~ (マイナビ新書)

嫌われる覚悟~ほんとうの嫌われない技術~ (マイナビ新書)

 

 

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え