要件のヒアリングだったり、人材育成のワンシーンだったり。
「相手に気づかせたい」
「相手が気づいた、という形で導かれたほうが、和やかに、後々スムーズに進む」
そう考えた結果の行動として、陥りやすいのが「まわりくどい」という罠。
原因としてありがちなのが
- 相手のコミュニケーションタイプを理解しないで、誘導尋問テクニックに走る。
- これくらい気づくはず・気づかないようではダメだ、という勝手な思い込み。
- 「いきなり答えを与えるのではなく、引き出してあげているんだ感」による自己満足。
で、期待している「正解」と違うものが出てくると、
自分の「引き出してあげる力」が足りてないことを認めたくないからなのだろうか、
- 相手の意見を全否定
- 相手の意見を認めてあげているように見せかけて、やっぱり否定
という反応を取る。
ソレはソレとして独立させた上で、それ自体がいい話なら認めてあげればいいし、
なんか違うよね、だったらそう伝えればいい。
そもそも今話題とすべき内容とズレていれば、善し悪し評価せずに脇においておけばいい。
でも、えてして「そうじゃなくてさー」という否定になってしまうのなんでだろう。
相手からすれば、誘導者が何を「正解」としているか、なんて、知ったこっちゃ無い。
質問に対して真正直に答えているだけなのだ。
それをいちいち否定されていたら嫌気がさすだけ。
度が過ぎれば、
「目隠されて<あっちへ進め>といわれて、一歩でも間違えたほうに進んだら竹刀でぶったたかれる」
といった状況におかれているのと同じ気分になる。手取足取りの履き違え。
期待している方向へ導く、って難しいなあ。
導く、なんてこと自体が、すでにおこがましいのかな。
何かをやってほしい、というのが目的を果たすためには、ストレートに。
目的を、果たしてこその、コミュニケーション。