なからなLife

geekに憧れと敬意を抱きながら、SE、ITコンサル、商品企画、事業企画、管理会計、総務・情シス、再び受託でDB屋さんと流浪する人のブログです。

まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う

まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う

マーカス・バッキンガムの本を再び手に取る。
そう、ストレングスファインダー以来だ。


ストレングスファインダーの本
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
については、このブログに3本もエントリを入れていた。

ストレングスファインダーやった - なからなLife
続・ストレングスファインダー - なからなLife
続続・ストレングスファインダー - なからなLife


「まず、ルールを破れ」は、まだ読み終わっちゃいないけど。


とにかく、自分が昔からなんとなく持っていたポリシーに
あまりにも近すぎる!
ので、読むたびに驚かされる。


そしてこんな本が、自分が社会人としてデビューした翌年の2000年には出版されていたとは。
この本に出会うまで、転職も1回してるし、出会うの遅すぎだろ、自分。


ポイント3点。

  • 技術や知識は補うことはできるが、才能は補えない。
  • 才能から来る欠点を補おうとして、時間と労力を無駄にするな
  • 何ができたかに注目して才能をパフォーマンスに転換することのほうが、何ができてないかに注目して穴埋めをすることよりも、マネージャ、メンバーともにシアワセだ。


このポイントに基づいて、
「マネージャーは、メンバー1人1人の個性に応じた対応をし、
それぞれの才能を開花させることで、自身のチームの最高のパフォーマンスを引き出せ」
という考え方も、自分が昔から抱いている考え方に通じる。

  1. マネージャーは、ポジション(地位)ではなくロール(役割)だ。
  2. マネージャーのロールとは、メンバーそれぞれが最高のパフォーマンスを出す「仕事のしやすい環境」作りをする人、であるべきだ。


1については、直接関係内容に見えるかもしれないので補足。


ヘンに上下関係の思想を持ち込むから、「指導」をしたくなる。
「(上にいる)オレみたいになりたいなら、オレのように考え、振る舞い、仕事をしろ」
ということになる。
そして、「それができないやつは努力が足りないからだ。お前がわるい」
ということにつながる。


しかし、メンバーは誰しもがそのマネージャのようになりたいとは思っていない。
それぞれに仕事に対する価値観や、進みたい方向性を持っている。
だから、この指導法が合わないメンバーのモチベーションはどん底。


こんなやり方をしているのは、すぐれたマネージャではなく、
「伝統的価値観に縛られたマネージャのやること」
だと、本書の中に記されている。


すぐれたマネージャは、メンバーの才能を引き出し、パフォーマンスにつなげる「触媒」
としての行動を意識しているという。



自分が置かれた環境はどうか・・・ああ。。。orz。。。


辞めたほうがよさそうだ。
最近、型にハメられ、欠点を埋めることに専念しろという趣旨の指導ばかり受けている。


そして、もし自分をだまし続けて指導に従い、
よりパフォーマンスに結びつく方向への努力の時間を犠牲にして、
苦痛に満ちかついつまでやってもせいぜい平均にしか達しないその努力が認められた暁には、
昇給昇格と同時に、同じような指導法をできるマネージャになることが期待される。


キャリアパスや昇格昇給基準が多少曖昧な会社のほうが、
この本に書かれているような考え方の実践はしやすいかもしれない。


少なくとも今いる環境は、美しいくらいにシンプルで具体的な基準(「伝統的価値観」に基づく)
を持っているがゆえに、この本が提示するような考え方を受け容れる余地はないだろう。




はてな内での紹介/他のエントリでの紹介はこちらで。
まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う