総務って難しい
総務って何
あらゆる管理系業務の根源です。
会社によって職務内容がバラバラになっているかと思いますが、専門細分化して独立していない業務は、すべて総務のお仕事です。
財務、経理、法務、人事、労務、庶務、福利厚生、広報、IR、経営企画、情報システム、etc...
「XXは俺が育てた」じゃないけど、そんな感じで、独立せずに残っているものはすべて総務のお仕事です。
ああ、何かに似てるなと思ったら、「哲学」に似てるんだ。
すべての学問は、哲学からスタートし、専門細分化したもの。
専門細分化が進んだあとに残ったものを、表現するのは、とてもむずかしい。
残りカス?
むしろ、切り出した領域について明確に認識していて、それでいて手放している、という、難しい立場に立つのが総務。
そして、切り出した領域を理解しているからこそ、その切り出した専門領域に集中し最高のパフォーマンスを出してもらうための環境を整え、残りカス(専門外になる余計なもの)を率先して引き受ける。
それが総務。
ヒマ?忙しい?
どちらでもある。
専門特化できない領域が残っているので、何かに集中し続けるということがない。
そして、何かが発生して、それが専門特化できない案件であれば、「とりあえず総務」に回ってくる。
そのために、ある程度は余裕がある状態を常に作り出しておく必要がある。
だから、一見ヒマに見える。
コストは削減だー
総務は究極のコストセンター。だから常にコスト削減圧力にさらされる。
総務とは何なのかということを理解していない人は「ただ飯食い」くらいのことを平気で言う。
まあ、知らないんだからしょうがないよなとは思う。
しかし、総務が総務のコスト(業務費用=人件費)を削減しようとすると、そのツケは、現場に回される。
近眼的視点に立って総務の業務を減らすと、営業活動に回せる労力が、総務にまかせていた業務への対応に食いつぶされる。
だから、あくまで会社全体へ視点を向けて物事を考えなくてはいけない。
「general affairs」
究極のGeneralistとして、会社全体のために存在する立場。
自らは尖った存在とならず、会社の仲間がそれぞれの専門領域で尖ったパフォーマンスを発揮することに集中する環境を作るべく、凸だらけで生まれる隙間を埋めてバランスを取っていく存在。
それが総務。
そんな仕事に、挑戦しています。