なからなLife

geekに憧れと敬意を抱きながら、SE、ITコンサル、商品企画、事業企画、管理会計、総務・情シス、再び受託でDB屋さんと流浪する人のブログです。

Kindleよりも紙で読む方が向いてる本

Kindle版、便利だよね

先日、ダンボールにして10箱、300冊近い蔵書を処分したのを機に、なるべく電子書籍、なるべくKindle版で購入しようと思い始めています。


保管場所の問題が最大の理由ですが、処分する際の中古引取価格を見て、「Kindle版と紙版の価格差>中古買取相場」なケースが多いことも、Kindle移行を真剣に考えるようになった理由の1つです。


Kindle端末もタブレットも持っていないので、iPhone(未だ5c!)か、PCで読むことがメインとなります。
もともと漫画はほとんど読みませんが、青空文庫とかは読んでいたので、端末で読むこと自体には抵抗がなくなってきていますが、1点落とし穴が。


Kindle版を買う時、ここをチェック

AmazonKindle版を選択した時、こんなメッセージが出ることがあります。

※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

電子書籍版に関する注意事項〉
本書は固定レイアウト型の電子書籍です。リフロー型と異なりビューア機能が制限されるほか、端末によって見え方が異なりますので、ご購入前にお使いの端末にて「無料サンプル」をお試しください。

このタイプの場合、メッセージに従って、「無料サンプルを送信」を使ってメインで読む端末上で見え方を確認することを「強く」おすすめします。
思っている以上に読みにくい本があります。

技術書でも、電子で読みやすいもの、電子で読みにくいものがある。

例えば、日経BPさんから出ているAmazonWebService関連の本、このへん

Amazon Web Services クラウドデザインパターン設計ガイド 改訂版

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Amazon Web Services完全ソリューションガイド

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とか、インプレスさんのMySQL

やさしく学べるMySQL運用・管理入門【5.7対応】

やさしく学べるMySQL運用・管理入門【5.7対応】




は、画像多めの技術解説書でありつつ、フォントサイズ変更などに対応しています。

会社でポリシー/対応状況に違うのかと思ったら、同じインプレスさん、同じAWS本で、日経BPと同じ大澤さんが書いているこちらは、2016年11月発行と比較的あたらしいのですが、サイズ固定です。



この違いはなんなんだろうなと。


オライリー技術評論社さんみたいにKindleは出さず、自社サイトでPDF/EPUBで出してくる会社さんもありますね。
PDFも基本固定レイアウトなので、サンプル確認が大事です。

どんなケースがツライか。

固定でも、「PC(Kindle for PC)だったら大丈夫だろ」と思っていると、PCでも読みにくいケースがあります。


個人的にツライと思うのは「1ページ2段組」を採用しているもの。
1ページを縦半分に区切って、横書きが2回繰り返されるアレです。
電子媒体には圧倒的に向いていないと思います。


1画面1ページにおさまって可読性が高い状態であれば、それほど気にはならないです。


しかし、2段組を使っているドキュメントは、総じて文字が小さい。


そして、字が小さいので、拡大したくなる。


拡大すると、読み進めるのにスクロールが発生する。


スクロールは、原則上から下への1方向。


読めるサイズまで拡大した時、1段分しか表示できない、となると。。。


1つのページについて、上下スクロールが2回発生する。。。


しかも、Kindleは、PDF(Adobe Reader)みたいに、ページ切り替えを跨いだ状態を維持できません。
ちょっとした操作で「次のページ」に移ってしまう。


イライライライラ。





このパターンに嵌りそうな本は、紙で買うことをオススメします。



参考までに、11インチクラスで縦768表示のWindowsPCだと、わりとツラめです。

同じ縦768でも15.6インチのPCだと、拡大で横ギリギリ1ページに収まる拡大で、まあ耐えられるかな。
ただ、写経的に、コンソールやエディタと並べて見たい場合は、やっぱりキツイです。


同じ11インチWindowsでも2-in-1で縦横表示回転できるやつだったらいいかもね。

要望

「サンプルは目次だけ」っていうの、勘弁してください。メインの見え方が重要なんです。 to 出版社各位