コンサルとは、クライアントの言ったことを3倍にして返すお仕事です(キリッ
タイトルには相当釣りが入ってますが、経験的にも、あながち間違ってないと思います。*1
目的とスコープを決めて、お金もらって、それで仕事をしているわけですから、当初与えられた課題を否定するような結論に持っていくって、まあほとんどないですよね。
その課題を解決するために、途中までクライアント自身で考えていたこと、一緒にやり始めて出てきたことなどが、あまりにもアレなときには否定して諭すことはありますけど、それはあくまで当初のお題の達成に近づくのが目的であって、そのお題自体の正しさについては問わないことが多いです。
「こういったことしたいんだけど、どうしたらいい?」
と発注を受けて、いろいろ検討して
「こーしたらできます。なぜなら。。。。」
漠然としたものに、具体性、現実性といったところを補強する理論武装を加えてお返しするわけです。
ここで「それはできません」とかまず言わない。できるようにする、できるような計画を見せるのが仕事ですから。
せいぜい「それは厳しいです。しかし、こっちのほうならイケます」とは言うかもしれませんが。
なので、コンサルは基本的に相談相手じゃなくて加速装置です。
依頼する時点で方向が間違ってたら、たぶん、間違った方向に加速すると思います。
コンサルから落ちこぼれて事業会社で仕事をしていて、しかも、後から来た元コンサルがコンサルさながらの仕事の進め方をしているのを遠巻きに見ていて、なおさらその思いを強くしました。
*1:私が関与したことがない超上流経営コンサルの世界になってくると、また違ってくるかもしれません。