マイクロマネジメント、始まりました。
毎日、時間単位でスケジュールを作って、その予定と実績を朝晩上司に提出する、ってヤツです。
いや、おそらくは、社員1人1人の時間の使い方を高め、残業がちな状況を解消し、早く帰れるように、という善意から来てるんだと思うんですけどね。
残業代をそこまでケチケチしなきゃいけないほど、業績悪くないし、そんなんで捻出した削減コストなんて、業績に対する影響は微々たるもの。
もっと効果でる改善余地なんて腐るほどあるのは、社長自信がわかってますから。
でも、現場の受け取りかたって、違うんですよね。
どうしても、マイナスイメージで見る。
この手のものは
経験者は「前の会社で、経費削減の一環でやらされました。」みたいな感じの人も多いし、
未経験者は「とりあえずメンドクサイ」とか「とりあえず残業するな、ということか」と捉えてます。
私はというと、比較的善意に捉えていることもあって、
「ああ、ライフハックの手法を体験してほしいのね」
くらいにしか考えてません。
もともと、個人でもプロジェクトチームでも、ToDoリスト書き出して潰しこんでいくカルチャーの中で仕事してましたから、「言われなくとも勝手にやってます」状態。
社員個人個人のベーススキルをアップさせるための、ある種自己啓発的におこなうものを、組織単位で、トップダウンで行おうとすると、こういうことが起きてしまうんでしょうかね。
まあ、本来、自己啓発としてやるべきものである以上、意欲の高い人間しかやらないどころか、手法を知りもしないわけです。そんな次元の人も含めて底上げしましょう、となると、こういうアプローチになるわけですね。
とりあえず、今回のような時間管理術を組織単位でやることの弊害を列挙してみる。
- (導入の意図に反して)わずかな息抜き時間すら管理されるようになる、という恐怖の念を抱く。
- 「余裕のあるところに仕事を突っ込む」ための口実に利用される。
- 防衛本能が働き、必要以上に時間を見積もるようになる。
- まともに運用すると、管理者の管理工数が爆発する。
- まともに運用できないと、資料を作らされる被管理者側の不満が爆発する。
こんなところでしょうか。
1、2、3、あたりは、デマルコ読んでいる人ならすぐに想像がつく話。
さらに、4、5番目はやばいですね。
管理職なんて、普通に仕事してるだけでも「あいつ管理してねーよ」とか言われがちなのに、さらに仕事増えて、それをこなせないとまた下から明に暗に批判される。
導入推進者の真意が伝わり、みんなの時間効率が高まってみんなが早く帰れるようになってほしいですね。
トリンプで吉越さんがやったみたいに。
だって、個人レベルでライフハック駆使してムダなく仕事回すと週の半分以上は定時で帰れるの我慢して、情報収集と称してWeb見てたり、業務改善と称してちょっとしたEUC(笑)なツール作ったりしてるんだもんw*1
*1:ちょっと言い過ぎたか。