下請けの原則について、一言
短いエントリなので全文引用になりますが、
元請けから提示される仕様には期待するな。
仕様を提案してもよいが、義務ではない。
仕様を確認せずに、実装を約束するな。
仕様に記載されていない機能は、実装してもよいし、実装しなくてもよい。つまり、実装するな。
いつも拝見しているブログですので、激しくdisる気持ちはないのです。
私は元請街道を歩んできた人間ですのでバイアスがかかっている
(元請に都合のよい結論にいきがち)
というのは承知の上でのコメントです。
3つ目までは概ね同意ですが、4つ目がリスキーな発想。
仕様に記載されていない機能は、
- 曖昧な仕様は確認せよ。
- 確認負荷が高くなって進捗に支障をきたしてきたら、担当者を飛び越えて会社レベルでの交渉に入る。
どんなリスクがあるかというと、
リスク1.「こないだハッキリ書いてなかった仕様、こうしてくれない?」という確信犯的な軽い一言での手戻りが発生する可能性がある。
リスク2.力関係の問題で最終的に元請けに押し込まれることがある。
リスク3.その場の衝突には勝利したとしても、次のビジネスにつながらない。(そんな元請けとは二度と仕事しないというスタンスもよいが、それを続けていると仕事がなくなる)
リスク4.そこで仕様の詳細化を放置することは、最終的な利用者にとって何がうれしいか、を意識していないという評価につながる。
何がリスキーかって、中国系ブリッジSEがこういう柔軟な態度で動くようになってきているということ。
日本で下請けビジネスやっている会社がこういうところで保守的になると、
あっという間に仕事を奪われかねない状況が迫ってきているということです。
ちょっと前までは、
「日本の会社は柔軟に対応してくれるけど、オフショアだすと柔軟性なさすぎて」
だったのが、評価が逆転しかねない。
日本のIT産業全体への影響を鑑みても(そんなにエラくないが)
こういう発想はあんまりもってほしくないなあ。
ネタだったらマジレスご免。